皮膚疾患に対する考え方
当院では、皮膚疾患の治療に力を入れております。
皮膚の疾患は、ワンちゃんの疾患のうち25%を占め最も臨床の現場で
出会うことの多い疾患となります。ネコちゃんでは、疾患全体の9%と少
ないように思いますが、消化器・泌尿器の疾患に次いで多い疾患です。
当院は気軽に立ち寄れる街の動物病院をコンセプトに掲げて
おりますが、臨床現場で出会うことが多い病気であるため、
専門の先生方に助力を頂きながら皆様のお役に
立てればと考えております。
痒いを何とかしたい、美容に関して何か解決策がないか等
お悩みのオーナー様の一助になれれば幸いです。
皮膚疾患の原因は、細菌・真菌・寄生虫などによる感染症、
アレルギーをはじめとする免疫の異常、
ホルモンのアンバランス等を代表とする内分泌疾患、
代謝の異常、腫瘍から遺伝疾患など多岐にわたります。
イメージとして、皮膚が痒いだけだからと考えていると
大きな問題が隠れていることもあるのです。
また、痒みのコントロールが必要な場合も、薬でのコントロール以外に
食事や生活環境の変化、心的要因など、
生活環境の見直し改善が必要なことも多くあります。
ですので、多く認められる疾患のわりに、治療に適応力・対応力を求められます。
加えて治療に際して、小まめなシャンプー・継続的な消毒・食事療法・
投薬など、オーナー様の手間と時間・労力がかります。
また、アトピー性皮膚炎などのように長く付き合わなければなら
ない場合もしばしばあります。
この為、如何にオーナー様のモチベーションを維持できるよう治療をするか
ということも大切になってきます。
ですので、皮膚科専門医の先生方にも協力いただき、
何となくではない、明確な目的をもって行われる治療
が提供できればと考えております。